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黒猫のタンゴ

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※6.2oz ビッグシルエットで構成（通常のNAS teeよりも身幅肩幅がワンサイズ以上広めの設計）
コンフォートな生地感で広めの寸法と相まり風が通りやすいです。

午前二時半。
来客は一時間ぶりだった。
自動ドアの音と一緒に、外の湿った空気が足元にまとわりつく。
缶チューハイとアイスを手にしたその客は、静かにレジへ近づいてきた。
胸元に、小さく赤い笑顔があった。
眠気の底で、なぜかそれがやけに温かく見えた。

——だが、袋詰めの時に防犯ミラー越しに目に入ったその背中。
猫が看板を掲げて屁を放ち、
「is lovely SHIT!!」とドヤ顔で告げている。

混乱と笑いが同時に喉元までせり上がってきたが、
言葉は出なかった。
この仕事でいろんな背中を見てきたが、境界線をここまで無視したやつは初めてだった。

その客は袋を受け取り、軽く会釈して店を出た。
自動ドアが閉まる。
残ったのは、エアコンの唸りとレジ横に漂う唐揚げの匂い。
モニター越しの背中は、もう遠くで小さくなっていた。

それきり、その人は来なかった。
けれど時々、あの背中の文字だけが急に脳裏に浮かぶ。
レジの上の蛍光灯の下で。
世の中に足りてないのは
清潔感より、ちょっとやりすぎたやつ。

ロゴは叫ぶ。
猫は放つ。
道徳は裏であくびをしてる。

真夜中のコンビニでも、海辺の昼下がりでも、
この背中は境界線を引かない。
甘さと焦げ、上品と下品、愛と混沌——
全部ひっくるめて、ただ涼しい顔で歩くための一枚。

厚手すぎないコットン生地は、汗をかいてもすぐ乾き、
風を通してベタつかない。
袖をまくれば夏の夜も軽く、日差しの下ではしっかり腕を守る。

この夏、背中で全部ぶちまけたいなら、
PREMIUM CHAOSを着ればいい。
シンプルに、それだけの話。